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714話

私はそれを撫でるのをやめなかった。私は尋ねた。「どうして私とあなたは違うの?」

彼は自分が男で、私は女の子だから、違うのだと言った。

撫でているうちに、それが変化していくのを感じ、とても驚いた。彼は小さな虫は変わるものだと教えてくれた。好きな女の子に会うと大きくなって、好きじゃない子に会うと縮んでしまうのだと。

「じゃあ、私のこと好きなの?」と私は聞いた。

「もちろんさ」と彼は答えた。

その後、夏の間ずっと、毎日彼の部屋に行き、彼に体を洗ってもらい、それから彼も自分で体を洗った。そして彼は椅子に座り、目を閉じて、私にあの小さな虫を撫でさせてくれた。

夏の終わり頃のある夜、何かを突然理解したよう...