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702話

「こういうことはよく分からないから、これを持っていて。回収の時にこれで照合してね」真静がそう言うと、懐から小さな冊子を取り出して彼に手渡した。

「へへ、ちょうどそのことで困ってたんだ。さすが尼さんたち、気が利くね」王鉄蛋は手を伸ばして冊子を受け取りながら、わざと指先を真静の手の甲に滑らせた。

真静は電気に触れたかのように、慌てて手を引っ込めた。

おや、この尼さん、本当に処女なのか?ただ手が触れただけでこんなに反応するなんて。

「法具を全部テーブルに並べて、冊子と照らし合わせてください。純金の品が数点あるので、特に注意してくださいね」

「じゃあ、あなたたちが法事をやってる間、私はずっと...