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682話

目の前の男は、こんなにも豪胆だとは思わなかった。自分がうっかり彼の罠に落ちてしまうなんて。彼はあまりにも逞しく、自分の心の奥底にある**を呼び覚ましてしまったようだ。

真智の身体の感覚はだんだん強くなり、意識はゆっくりと朦朧としていく。夢うつつのように呟いた。「やめて——、はやく——離して——あぁ——これは罪——」途切れることのない快感が体内に湧き上がってくる。

「罪だと?師太は花娃と戯れるときに罪だなんて考えたことあったのかい?」王鉄蛋は冷ややかに鼻を鳴らした。

「あっ!」真智は雷に打たれたようだった。

「お前と花娃のいい仲を見たからこそ、俺もその美しさに触れたいと思ったんだ。師太の...