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663話

「いや、このお寺の尼さんたちは皆スケベなんだぞ。お前の兄貴は一人も手に入れられなかったのか?」と張家の甥が笑いながら言った。

「そんなことあるわけないだろ。みんなちゃんとした尼さんだよ」

「ちっ、まともなわけねぇだろ。俺が中に入れば、あいつら全員ヤってやるぜ」

話している間に、人だかりがざわめき、男たちは皆、大門に向かって押し寄せていた。

王鉄蛋が振り返ると、如霊ともう一人の尼が出てきたところだった。手には銀メッキの小さな装飾品が載った盆を持っていて、そのほとんどには「仏」の文字が刻まれていた。

「皆様、慌てないでください。二十元で開光した仏像をお持ち帰りいただけます。ご家族の安全を...