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649話

四時が近づくと、王鉄蛋は大殿の片隅に立ち、如性が出てくるのを待っていた。

しばらくすると、尼僧たちが三々五々と大殿から出てきて、如性もその中にいた。王鉄蛋は後ろからついていき、脇の院に入ったところで彼女の名前を呼んだ。如性が振り返り、顔をしかめた。

「何を呼んでるの、みんなに私たちに何かあると思われちゃうじゃない」

その言葉が終わるや否や、一緒にいた尼僧たちはクスクス笑いながら一斉に走り去った。

「話があるんだ」王鉄蛋はもじもじしながら言った。

「何の話?」如性は真面目な顔つきで尋ねた。

「あのパンツを出してくれ」王鉄蛋は小声で言った。

如性は「プッ」と吹き出した。「恥知らずね。私のパ...