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64話

「てつだん、初めて会った時に、あの子にマッサージしてあげてた女の子覚えてる?」

秦姐が尋ねた。

「覚えてますよ、どうかしたんですか?」私は少し後ろめたい気持ちで聞き返した。

「三日前、またも通報されて、風俗の取り締まりで現行犯逮捕されたのよ!」

「えっ?彼女、本当にそういう仕事をしてたんですか?」私は驚いたふりをしながら、内心では彼女の愚かさに呆れていた。前回も通報されたのに、どうしてまたそんな不用心なことを。

「目の利く人なら一目であの子がそういう商売だってわかるわよ。あなただけ、目が見えないからわからなかっただけ!」

「秦姐、僕は早くから目が見えなくなったから、そういうの接したことないです...