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578話

「そもそも二人の立場も違うじゃない!店では私が一番重要な人物だけど、会所では単なる小物よ。

それに、陳主管が鍼を打つのを許してくれなければ、私の能力を発揮できないんだ。

はぁ、もう少し続けてみるか」

翌日、私は会所の美体部に出勤した。

悲しいことに、やはり女性スタッフの制服を着なければならなかった。

小玉によると、陳主管に相談したものの、試用期間を過ぎてから男性スタッフ用の制服を検討すると言われたそうだ。

そして私はまた女装して、客を待つ椅子に座っていた。

数人の女性スタッフが話しかけてきたが、彼女たちにとって盲人は珍しいようだった。

仕方なく、過去の苦労話を少し大げさに語って聞かせた。

も...