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572話

「ジェ兄、愛してる!」

林秋水は顔を真っ赤に染めながら言った。「さっきのは私の初キスだったの。男の子とキスしたのは初めてよ!」

私はまた笑いそうになった。

彼女が今まで私に言ってきたことは全部嘘だったんじゃないかと疑ってしまうほどだ。

「そうなの?」李傑は片手を伸ばして彼女の顎を持ち上げた。「君って本当にいい子だね。正直言うと、僕は苦いよ。君のお姉さんとは恋人同士というわけじゃなかった。ただ僕が一方的に想っていただけさ。彼女の手さえ握ったことがないのに、君が僕のことを好きになってくれるなんて、本当に思いがけない驚きだよ」

「ジェ兄、来て、私にキスして!私、もうあなたの彼女なんだから」林秋水はう...