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564話

「姉さんに出会えてよかったです。姉さんは中医学のマッサージに触れたことがあるから、その良さがわかるんですね」

「そうよ、私は経験があるから信じられるの。経験のない人が信じないのは当然よ。だから焦らないで、技術さえ良ければお客さんは自然と集まるわ」

「姉さんの励まし、ありがとうございます」

私は力を入れて女性の胸部を押しているところだった。

この女性はただ者ではない。十分経っても特に反応を示さず、表情が愉しげなだけだ。

明らかに人を見る目がある。

彼女が私と会話していなければ、馬姉さんのように性的に冷淡な人だと思うところだった。

こんな目の肥えたお客さんに出会えたのは珍しい。私も思...