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548話

「男の人が男のテクニシャンを指名するわけないでしょ?私が義姉さんの店で一ヶ月以上働いてるけど、一人も男性客がいなかったわ。みんな女性で、特に三、四十代の女性が多いの。だから、目は見えなくても、心は見えてるのよ!」

「うん、うん、その通りね!」小玉が言った。「今の世の中、もうめちゃくちゃよね。生活が豊かになったら、みんな好き勝手するようになったわ」

「そうだ、小玉、ごめんね。私があの女性客とそういうことしないから、チップも少なくなるし、君にも影響があるよね」私は申し訳なさそうに言った。

「いいわよ、気にしないで。私が雑用するよりはマシでしょ!でも、約束のバッグは買ってくれるんでしょ?」

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