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525話

「彼女は私の手を引いて、トイレの方へ歩き出した。

「ありがとう、小玉。何度か慣れれば、自分で入浴できるようになるから」私は気まずそうに言った。

「大丈夫よ、鉄蛋。ここではとにかく冷静でいることね。何事も動じずに。ここでは何が起こるか分からないから、早く慣れることが大事なの!」

「わかった、覚えておくよ」

洗面所に入ると、彼女は中の配置を教えてくれた。

見てみると、洋式トイレに和式トイレ、バスタブまであり、かなり広い空間だ。

彼女は特に、スタッフは洋式トイレを使ってはいけないと指摘した。それはお客様用で、スタッフは和式しか使えないのだという。

自分で入浴できると伝えると、やっと彼女は出て行った。...