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503話

「でも、わかってるんです。もし行ったら、狼の巣に飛び込むようなものだって。だから、私は断りました。すると彼は脅してきたんです、私の店を潰してやると。それで、常連のお客さんに連絡する勇気がなかったんですが、店の調子が悪いのを見て、やっぱり焦ってしまって。彼がこんなに私のことを気にかけているなんて知っていれば、別の場所で店を開くべきだったんです」

「大丈夫ですよ、お姉さん。秦姉さんが対処できないようなら、また考えましょう」と私は慰めた。

「わかりました」

「じゃあ、今すぐ秦姉さんに電話した方がいいですか?」と梅子が言った。

「焦らなくていい、様子を見てからにしよう」と私は言った。

「わか...