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500話

「ちょっと待って」彼女は叫んだ。

「他に何か?」

「テーブルの上の携帯を取ってきて。お姉さんに早く帰ってきてもらうから」

彼女の指示に従い、私は携帯を手に取り、彼女に渡した。

それから、手探りで寝室を出て、ソファに腰を下ろした。

実は、針を刺す方法で彼女の痛みを和らげることもできたのだが、家に針はないし、あったとしても面倒くさくてやる気にもならなかった。少し苦しめばいい。

しばらくして、兄嫁と梅子が戻ってきた。

録音機を持っている以上、林秋水も適当なことは言えなくなった。

私は自分の判断を兄嫁に伝えた。

兄嫁は林秋水が骨を傷めていないか心配していた。私を信じていないわけではなく、病院でレントゲ...