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491話

「秦さん、襟元を引っ張りながら言った。「ふふん、とぼけないで。あのエステサロンで女の人に散々触りまくってるんでしょ?」

「秦さん、サロンでは真面目にマッサージしてますよ。考えることはあっても、絶対に変なことはしませんって!お客さんから苦情が来たら面倒じゃないですか?何が大事かは分かってますから、秦さんの言葉はちゃんと心に留めてますよ」

「じゃあ、随分と我慢してるんじゃない?夜は梅子と一緒に寝てるのに」秦さんは口元に笑みを浮かべながら、ゆっくりと言った。

「それは本当です。だから、秦さんのところに来てるんじゃないですか!」

「この小さな不良ね!」

「へへ、胸の中で火が燃えてるんですよ!...