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490話

「あなた、遅くまで仕事じゃなかったの?」

「あら、秦姉さん、義姉に一言言えば、早退できますよ」

「この小さな盲目くん、悪だくみね?」

「へへ、秦姉さん、ちょっとリラックスしたくないですか?」

「じゃあいいわ。いつ来るの?前もって言ってね」

「今夜、どう?九時に伺います」

「いいわ、そうしましょう」

私は嬉しくなって電話を切った。

夕食の時、義姉に話すと、当然のように了承してくれた。

九時、タクシーで秦姉さんの家へ向かった。

秦姉さんに自分から連絡したのは、もちろん親交を深めるためだ。人と人との間は頻繁に会わなければ、関係が疎遠になってしまうものだから!

公には店のためを思い、私的には自分の...