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487話

入口で、私は立ち止まり、小芳に先に入らないよう合図した。

ドアが開いていて、大きな坊主頭の金強が事務机の前に立ち、私に横向きになっているのが見えた。義姉は事務机の後ろの社長椅子に座っていた。

「林秋語、お前は本当に虎の威を借る狐だな、俺に逆らうとはな?」金強は唾を飛ばしながら言った。「店を畳むつもりか?」

義姉は少し緊張した様子で「金社長、商売はそれぞれでしょう。うちの店とあなたの店は何本も通りが離れてるのに、どうやってあなたの商売を奪うというんですか?」

「林秋語、ここで知らんぷりするんじゃねえ。お前のエステの状況を俺が知らないとでも思ってるのか?」金強は荒々しく怒鳴った。「俺のエステ...