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454話

「今回、帰国の目的の一つは、顔のニキビを治療することなんです。実は、実は——」

「実はなに?」

「実は胸の上の方にもあるんです」お嬢様は恥ずかしそうに言った。

それを聞いて、ふふん、いいチャンスだ!

私は頷いた。「お顔を触らせてもらってもいいですか?」

「いいわよ!」

お嬢様が顔を近づけてきた。

私は手を伸ばし、彼女の顔を優しく撫でた。

「うん、これは丘疹ですね?」

「はい」

「色は赤いですよね?」

「そうです」

「これはニキビから進行した炎症性皮膚病変です。手で押すと、中から白い膿が出てきませんか?」

「出ます」

お嬢様の目には尊敬の色が満ちていた。

私は内心で笑った。見えてるんだから、当然...