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445話

私は彼女の横顔を見ると、彼女の顔に微かな笑みが浮かんでいるのを見た。

女性というのは花に対して抵抗力がないようだ。

「これはフランスの国花、アイリスだよ。フランスから持ち帰ったんだ!」李傑は満面の笑みで言った。

「わぁ、なんてロマンチックなんでしょう!」梅子は思わず声を上げた。

私の口元が少し引きつった。何を騒いでるんだよ、お前。李傑の腹の内なんて知りもしないくせに。

「ありがとう」義姉は花を受け取った。

「気に入った?」

「ええ、素敵よ」義姉は言ってから、付け加えた。「わざわざすみません」

「はは、君が喜んでくれるなら、それだけの価値があるよ」

「傑さん、いつ帰ってきたの?」...