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431話

「安心して、家の恥は外に出すべきじゃないってことはわかってるよ!」私は口を尖らせた。

「このバカ盲人、誰があんたと一家だっていうの?」林秋水は鼻を鳴らした。

「盲人盲人って呼ぶのやめてくれない?目は見えなくても心は見えてるよ。目が見えても何も見えてない人とは違ってね、狼を屋内に招き入れるようなマネはしないよ」私は皮肉を込めて言った。

「あんた——」

林秋水は私の言葉に絶句した。

「もういいわ、秋水。彼と話すのはやめなさい。私を部屋に案内して」

林の母親が娘の腕を引いた。

母娘は寝室へと向かった。

私は腰を下ろした。数分もしないうちに、誰かがドアを開けて入ってきた。

見ると、梅子だった。

「鉄蛋...