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423話

道中、私は知ったかぶりをして言った。「梅子、今思い出したんだけど、あの男の声どこかで聞いたことあるような気がする!」

「そう?どこで聞いたの?」梅子は少し緊張した様子だった。

「あの時だよ、義姉さんが初めて僕たちを会所に連れて行ってくれた時、二階で君に会ったじゃないか。その時、君が内装工事の人と話してたけど、あの人の声だと思うんだ!」

梅子は驚いた表情を見せた。「まさか?」

「絶対あいつだよ!」私は言った。「僕の記憶力はバッチリだからね!」

「違うわ、彼じゃない、聞き間違いよ」梅子は言った。「あの内装工事の人は若かったわ、絶対30歳を超えてないし。今日のあの精神異常者はもう40近いで...