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410話

「そう?」私はちょっと考えて言った。「いつ帰ってきたか覚えてないな。確かに酔っぱらってたし、とにかく美ちゃんと鳳ちゃんが送ってくれたんだ。その時は家に誰もいなかったはずだ。気づいたら、もうベッドに寝てて、トイレに行きたくなって、秋水の部屋の前を通りかかったら、彼女が叫んでるのが聞こえたんだ。

そう考えると、あの談軍って奴はその時部屋にいたはずだ!多分、俺が目が見えないって気づいて、黙ったまま、こっそり逃げたんだろう。さっき言ったように、何か他の音も聞こえた気がしたけど、秋水のことに気を取られてて、変だとは思わなかった」

「林秋水、聞いてるの?もし鉄蛋がタイミングよく見つけなかったら、あんたは...