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372話

「マダムが大げさに言っているとは思えないわ。こんな値段を出せる人、こんな別荘を持っている人なら、そんな力があるのは間違いないでしょう。もちろん自分で手を下すわけじゃない!かといって警察に訴えられるわけでもないし…」

私は躊躇していた。これまで誰かにダイエットマッサージをしたことがなく、自信がなかったのだ。昨日、師匠に教えを請うたとはいえ、私にとってはまだ机上の空論に過ぎなかった。

師匠の言葉を思い出し、言った。「マダム、怖くて断るわけじゃないんです。ダイエットの鍵は、やはり食事制限と運動なんです。師匠が『口を制し、足を動かす』と言うように。私がマッサージしても、マダムが大食いを続けるなら、効...