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371話

「目の見えない坊や、来たのね?」マー姉さんが太い声で言った。

「マー姉さん、こんにちは!こちらは僕のいとこで、付き添いで来てくれました」と私は言った。

「ああ、昨日見かけたわ。受付にいた子ね」マー姉さんが言う。「なかなか可愛いじゃない」

「お褒めいただきありがとうございます」梅子は恐縮した表情を浮かべた。

私たちのような貧乏人間がこんな豪邸に入ると、まるで劉ばあさんが大観園に迷い込んだような居心地の悪さを感じ、とても卑屈になる。

もちろん、私はそれを表に出す必要がない。どうせ見えないのだから。

「ついてきなさい」マー姉さんが言った。

そこで梅子が私の手を引き、マー姉さんの後について歩いた。

私...