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35話

「しかし情人探しとなると、やはり小美が第一候補だろうね。お互いの体の欲求を満たし合えるんだから」

残念なことに、小美は翌日には町へ戻ってしまった。

私は都会の生活にますます憧れを抱くようになった。

小美が去り、私の関心はまた馬富貴へと移った。

だが、数日が経っても、馬富貴からは何の動きもなかった。

この日、私は朝遅くまで寝ていて、家を出ると義姉の姿は見えず、母が庭の外から入ってくるところだった。

「鉄蛋、大変なことになったよ、大変だよ!」母が神妙な面持ちで言った。

「お母さん、何があったの?」私はすぐに警戒心を抱いた。

「馬の跛が今日、派出所に連行されたんだよ!」

馬富貴が捕まったと聞いて、頭...