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337話

私の最後の一言がヴェイ兄さんの怒りに火をつけた。

奴は後先考えずに俺に向かって歩み寄り、拳を振り上げてきた。

幸い俺は機転が利いたんで、白杖を放して、拾うふりをして奴の拳を避けた。

だが、地面に屈んだ瞬間、奴の足が上がるのが見えた!

避けるわけにはいかない!

仕方なく体を回転させて、お尻を奴に向けた。

くそっ、自ら苦しみを招いたようなもんだ。

しかし、奴の蹴りは俺に届かなかった。

横目で確認すると——

なんと、メイ子が後ろから奴を抱きとめて、玄関の方へ引っ張りながら、小声で何かを耳打ちしていたんだ。

ヴェイ兄さんがまだ暴れようとすると、メイ子は思いきり平手打ちを食らわせた。...