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3053話

先導役のワゴン車に続いて、二台の車は王家村の旧跡へと向かっていた。

一時間余り走った後、車はダムに到着した。四方を山に囲まれ、この先は公道がなくなるため、下車して徒歩で進むことになった。王家村はさらに前方の山の向こう側にあった。

数年前にこのダムが建設されていなければ、さらに長い距離を歩かなければならなかっただろう。

今やダムの周辺には大小様々な車が停められ、専任の人が見守っていた。

村から派遣された一団がここで待機しており、重い荷物はすべて彼らが担いで運ぶことになっていた。

一行は起伏の激しい小道を進んでいった。

今日は曇り空で、それほど暑くはなかった。

この徒歩での移動は五時間以上に及び...