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2879話

「どうして?」

「あなたが県内で有名な人物で、すごい大物だってことを知っていたからよ。とても威厳があって、あなたに憧れていた。庇護してもらいたかったけど、近づく機会がなくて。だから小軍があなたと繋がりがあるって知ったとき、彼と一緒になることにしたの。せめてそれで少しは恩恵にあずかれるかなって」

「そういう動機だったのか。つまり今は小軍とただ一緒にいるだけってことか?」

「そうね。彼から離れることもできないし、そうしたらまた昔の商売に戻るしかなくなるから」珠珠は諦めたように溜息をついた。

「じゃあ、小軍はお前のこと好きなのか?」

「最初はすごく好きだったと思うわ。今はだいぶ冷めてきたみたい。彼が...