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282話

重要なのは、彼女の手が本当に器用だということだ。

逆に、義姉さんの手はちょっと不器用で、何度も互いに触れ合ってきたけれど、彼女はまだ完全に心を開いていないようだ。

不思議じゃないか？

義姉さんはもう経験者なのに、秦姉さんはまだ処女なんだ！

よく考えてみると、やはり二人の経験と心境の違いだろう。

義姉さんは経験者とはいえ、これまで兄に手でしてあげることはほとんどなかったし、それに彼女の心の中にはずっと罪悪感があるはずだ。

なぜなら、彼女は兄がまだ生きていると信じている。自己慰安のようなものだとしても、そんな思い込みの中で、私はまだ彼女にとって義理の弟なんだ！

だから、彼女は完全に心を開けないんだ...