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2723話

「お寺では手一杯なのに、今行ったって迷惑をかけるだけじゃないか?確かに前は、お前がどうしても行くって言うなら、俺も反対はしなかった。俺はまだお寺の警備員だし、頼んで世話してもらえるかもしれないと思ったが、今のこの状況では、やめておいた方がいいと思うぞ」

「近くに他の尼寺はないの?」

「尼寺は聞いたことないな。『霊泉寺』ならあるが、あそこは全部坊主だから、女の施主を受け入れるとは思えないがな」

「もっと遠くならあるんじゃない?」

「そんなに行きたいのか?」

「あなたは私のことを分かってないのね」女はしみじみと言った。

王鉄蛋は折れた。どうやら彼女の決意は固いようだ。「じゃあ、慈雲寺に...