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2670話

「どうやら、大したことない人物のようだな」

「俺は王鉄蛋だ。聞いたことあるか?」

周忠の顔色が変わった。「王鉄蛋」という名前は確かに耳にしたことがある。青龍幇の宿敵ではないか。

疯子と鄭天龍、鄭天虎の一味が死んだ後、彼らの操り人形だった周忠は有頂天になっていた。星輝娯楽城の株式は依然として彼の名義のままだったからだ。本来なら疯子が自分の名義に変更するつもりだったが、変事が起きる前にそれを済ませる時間がなかった。しかも、当初この件を知っていた人間は少なく、今や関係者は全員死に絶えている。そうなれば周忠自身が堂々と星輝娯楽城のオーナーになれるというわけだ。これを喜ばずにいられようか。警察が公表し...