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2552話

「うん、こいつはもう組に長くいるから、昇格させてもいいだろう。これからは城西の管理を任せよう」

「俺もそう思ってた。そういえば、親分の五十五歳の誕生日がもうすぐだが、祝いを催したほうがいいかな?」

「こんな状況では不適切じゃないか?王鉄蛋に隙を突かれる恐れがある。今は水と火のように対立していて、互いに相手の死を望んでいるんだぞ」

「兄貴、臆病すぎるぜ。公安局長が俺たちの後ろ盾になってくれてるんだ。あいつは俺たちほどの力はないし、強気に出てくる度胸もないだろう。派手にやらなくても、親分に小さなお祝いをするだけでいい。組の兄弟たちも盛り上がって、士気も上がるだろう」

「じゃあ、まず親分の意...