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2384話

「そんな言い方はできないよ。商売人はお役人の顔色を伺わなきゃいけないんだ。この数年、外で商売をしてきて、その点については痛感してるよ。一見稼いだように見えても、実際は半分が関係官僚のポケットに入ってしまう。仕方ないさ、贈り物をしなければ商売なんて成り立たない。お前さんは今や局長だ。指一本動かすだけで、財源なんて湯水のように入ってくるだろう?」

「ふふ、違法なことなど私にはできませんよ」

「何が違法だ、暗黙のルールってだけだよ」ここまで言って、張明遠は腕時計を見た。「そういえば、今日お前を呼んだのは、友人が君と知り合いたいと言っていてね、紹介させてほしくてさ」

「誰だい?」

「もう来てい...