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2368話

「会社の近くでいいです。もう場所を見つけました。ワンルームです。」

「そうか。家賃はいくら?」

「大勇の知り合いの大家さんで、値引きしてもらいました。月四百元で、一年分前払いです。」

「足りないんだな?」

「兄貴にもらった金はほとんど使い切りました。大勇たちに食事に誘われたら、お返しもしないといけないし。」

王鉄蛋は財布を取り出し、現金が少ないのを見て言った。「経理部に電話しておくから、そこで一万元受け取ってくれ。」

譚軍は口を開いて笑った。「ありがとうございます、兄貴。」

「無駄遣いするなよ。派手に使うんじゃない。」

「分かりました。あと、兄貴、もう一つ。」

「言ってみろ。」

「山を下りてか...