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23話

「ちょっともう少し座っていって。あと数日で私、町に帰るから、これからはなかなか会えないわ」と小美は私を引き止めた。

それを聞いて、また少し名残惜しく思った。確かに私もいずれは町に出るつもりだが、それでも少なくとも一年後のことだ!

「じゃあ、もう少しだけ」

そうして、小美はまた私を座らせた。

すると、小美が小鳳に向かって手振りをしているのが見えた。声には出していなかったが、私には分かった。彼女は小鳳に、私のサイズがとても大きいと伝えていたのだ!

小鳳は顔を赤らめ、小美はくすくすと笑っていた。

それから小美は言った。「小鳳、ほら、見識を広げさせてあげるわ!」

そして、テレビ台の引き出...