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218話

「それを聞いて嬉しいに決まってるさ」

「こんなに日が経ったんだ。実は義姉さんと『交流』したいと思っていたんだよね、まだできるかどうか見てみようか」

義姉さんに電話をかけ終えると、俺はベッドに横になった。

ベッドにはまだ秦姐の気配が残っていて、特に枕には彼女の髪の香りが漂っていた。

そのとき、足音が聞こえてきた。

目を開けると、梅子が入ってきた。

「鉄蛋?」

「秦姐は帰ったの?」

「秦姐が羨ましいわ、車の運転までできるなんて」

「そんなの大したことないよ。都会じゃ女性ドライバーなんて珍しくないし。秦姐は警察官だから、よく出張があるだろうし、自分で運転できた方が便利だろう」

「それもそうね」

「秦...