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2175話

劉安成は急に目を見開き、劉二を押しのけて外へ駆け出そうとした。

「安成、どうしたんだ?」劉二が声をかけた。

劉安成はそこでようやく足を止め、彼を一瞥して恥ずかしそうに言った。「二哥、警察が俺を捕まえに来たのかと思って」

「お前、随分苦労したんだな。まずは風呂に入れよ。体中臭いぞ。それから兄弟でゆっくり話そう」劉二はそう言いながら、衣装ダンスから服を何枚か取り出して彼に渡した。

「二哥、やっぱり兄貴だけが俺に優しいよ!」劉安成は目に涙を浮かべながら部屋を出て行った。

劉二は心の中で考えていた。もし彼が本当に逃亡犯なら、家に匿うのは犯人隠匿罪になるかもしれない。

しばらくして、劉安成は風呂から上が...