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2131話

彼はだるそうに起き上がると、何気なくまくらの傍らにあるシーツの下から半分だけ覗いている電線に気づいた。それを引っ張り出すと、思わず苦笑してしまった。なんと電線の一端には十センチほどの張形が、もう一端にはリモコンがついていたのだ。

この寝室は秀雲と婷婷のものに違いない。彼女たちは寂しい時に、これで慰めていたようだ。

王鉄蛋は服を羽織って外に出た。リビングには秀雲一人だけがソファに座ってテレビを見ていた。

「あなた、起きたの?」秀雲は立ち上がり、笑顔を浮かべた。

「みんなは?」

「買い物に行ったわ」

「久しぶりにぐっすり眠れたよ。こんなに気持ちよく眠れたのは随分久しぶりだ」王鉄蛋は女の腰に手を回し...