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2108話

「悪くない」

「どこの部隊だ?」

「五三一六部隊だ」王鉄蛋は部隊の番号を口にした。彼が所属する特殊部隊のことを知る者はほとんどいなかった。

その老狼は「へえ」と声を上げた。「お前の教官は誰だ?」

「なぜそんなことを聞く?」王鉄蛋は直接答えなかった。

「ふん、偶然だな。十年前、俺もあの部隊にいたんだ」

「そうか?」王鉄蛋はその部隊に数年しかいなかったため、十年前の隊員は知らなかった。同じ部隊にいたというなら、相手の身のこなしに対する自分の懸念は正しかったようだ。目の前のこの平凡な外見の男は、恐るべき戦闘力を持っている可能性が高い。

「なるほど、馬奎が俺たちを呼んだわけだ。お前にはそれなりの実力が...