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1866話

「ちっ!」美女は気にもとめない様子だった。

続けて三番のボールが入った。

これで、テーブル上には八つのボールだけが残っていた。八番を除いて、チンピラはあと二つ、美女はあと五つのボールを残しており、明らかに美女は不利な状況に立たされていた。

次の一打で、チンピラはボールを入れられなかった。「チャンスをやるよ」彼は自分の失敗を取り繕った。

美女はそのチャンスを掴み、十一番のボールを打ち込んだが、次の一打では入らなかった。

「ねえ美女、チャンスをあげたのに活かせなかったね。責任は取れないよ」チンピラは下品な笑みを浮かべながら、一気に残りの四番と七番のボールをポケットに沈めた。今や彼に残っているのは八...