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1823話

時には彼女は一晩中帰らず、朝になると直接厨房に向かって朝食を食べることもあった。

彼女は菜園に忍び足で訪れた。譚軍の部屋のドアは半開きで、中には誰もいなかった。彼が大殿に香や蝋燭を確認しに行ったことは分かっていた。彼女は中に入り、テーブルの上のパソコンをいじり始めた。王鉄蛋が去った後、譚軍は彼のパソコンを部屋に運び込み、退屈な時間を紛らわせていたのだ。

しばらくして、譚軍が戻ってきた。

「軍お兄さん、一つ聞きたいことがあるんだけど」

「何だ?」譚軍はドアをしっかり閉めた。

「いつかここを出ようと思ったことある?」

「なぜそんなことを聞くんだ?」

「もうここにいたくないの。全然面白くないもの」

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