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1686話

「ふふふ、腕がなければ県の書記の妻も務まらないわね。私も今、当時の盗撮犯を探しているところよ。もしその人が写真をまだ持っているなら大変なことになるわ。いつ爆発するかわからない時限爆弾みたいなものだから」

「確かにそうですね。私もずっとそう心配していました。あんな卑劣な連中は、すべての手の内を簡単に見せたりしないでしょうから」

「ええ、犯人を突き止めない限り、一日たりとも安心できないわ。そうそう、小婷、別のことを聞いてもいいかしら」

「何でしょうか?」

「天城炭鉱のことは知っているでしょう?」

「もちろん知っています。県内でも有数の納税企業ですから」

「あなた、その炭鉱の株を持ってい...