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1631話

「あれ、王保安さん、こんな夜更けに如夢師太と何処へ行ってたんだい?」現れたのは他でもない、村人の呉三保だった。彼は王鉄蛋が夜更けに如夢を背負っているのを見て、かなり驚き、下心丸出しの考えが浮かんだ。

「三保、こんな遅くにここで何してるんだ?」王鉄蛋は彼の質問に答えず、逆に尋ねた。

「へへ、俺は村の治安員だからな、夜回りしてんだよ」三保は作り笑いを浮かべて言った。「さっき女の声が聞こえた気がしたから、様子を見に来たんだ」実は如夢が庭に入った時の叫び声を彼が聞きつけ、方向を判断して探しに来たのだが、異常は見つからず、幽霊屋敷のことを思い出したものの怖くて行けず、引き返し、でもまた何か起きた時に...