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1356話

悪魔は硬直した表情でゆっくりと身を翻した。また小さな音が鳴り、「ぷすっ」という音が聞こえた。王鉄蛋は悪魔の背中に新たな血の穴が開いたのを目にした。悪魔の体がぐらりと揺れ、彼は門の方を指差した。「お前は——」言葉を最後まで発することなく、彼はどさりと地面に倒れ込んだ。

王鉄蛋が驚いて見ると、あの坊主頭の男が門際に寄りかかり、口から血を流しながら、手に銃を構えていた。銃身の先にはサイレンサーが取り付けられていることは明らかだった。

なんと坊主頭はまだ死んでいなかったのだ。悪魔が二人を弄んでいる隙に意識を取り戻し、悪魔に致命的な一撃を与えたのだった。

悪魔はついに油断し、自らの墓穴を掘ったのだ...