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1316話

「大虎兄さん!」少女も感極まって叫んだ。涙で視界が霞んでいた。

震える二人の唇が近づき、ついに再び重なり合った。大虎は両手で陳潔の頬を包み込むように優しく唇を吸い、香りのある甘い唇は、まるで二つの柔らかいキャンディのようで、口の中で溶けてしまいそうだった。

「ん…ん…」陳潔は両腕で男の首にしがみつき、甘い唇と舌まで吸い込まれていった。これは彼女が初めて積極的に異性と舌を絡ませ、初めて自分の舌を男性に吸われ、そして初めて本当の心を男性に捧げた瞬間だった。彼女はついに柳萍が言っていた「甘美さ」を体験し、その感覚は想像を超えて素晴らしいものだった。愛の火花が再び飛び散り、先ほどよりもさらに激しく...