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1285話

「小美、俺のこと怒ってないよな?」男は横目で女を見た。

「何で怒るのよ、あたしにはあなたを責める資格なんてないわ。そんなに怯えることないでしょ?あたしはあなたの奥さんじゃないんだから」女はそう言いながらも、内心では得意になっていた。初めて自分が優位に立ったと感じたのだ。

「とにかく俺が悪かった。大事に至らなくて良かったよ」男は女の表情を窺い、彼女が本当に怒っていないことを確認して、かなり安心した。

そのとき、小美はようやく自分がとっくに聞くべきだった質問を思い出した。「ねえ、あたしがこんな姿であなたと一緒に寝てたのに、変なことしなかったの?あたしの体、全部見られちゃった?」

「それは、その、体...