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1173話

その商人が村の委員会に密かに提示した賃料は一畝あたり年間三千元だったが、村の委員会は村民に対しては一畝あたり年間二千元と伝えていた。その差額はすべて村の委員会の連中によって着服され、もちろん最も多くの取り分を得ていたのは呉明貴だった。

農作物の栽培では赤字になるため、若くて体力のある者たちは皆、出稼ぎに出ており、村には遊休地が多く存在していた。そのため村民たちも喜んで土地を貸し出し、毎年賃料を受け取っていた。

劉萍の十畝の土地も遊休状態にあった。もし呉明貴が彼女のために貸し出しの手続きを手伝えば、年間二万元の収入になる。そして契約期間は十年間なので、それは二十万元という決して小さくない金額...