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1105話

「あんたら、人間って何のために生きてるんだろうな」

二人がまだ迷っているのを見て、劉二はさらに言った。「俺たちが兄弟だからこそ、お前らに声かけてるんだぜ。お前らが家に入って盗む必要もねえ。ターゲットを見つけて、夜に見張りするだけでいい。こんな楽して金が入る話を断るのか?嫌なら結構、他を当たるさ。この世の中、金になるなら度胸のある奴はいくらでもいる。俺が手が回らなくなかったら、誰とも組みやしねえよ。昨日の夜もひと仕事してきたんだ。五千元ゲットした。五千元って、お前ら工事現場で何日も働いて稼ぐ金だろ?」

大栓の心が揺れ動いた。「じゃあ、俺と強兄貴の取り分はどれくらいだ?」

「役割分担だから、多...