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1078話

「李少兵はそう言いながら、カバンから五百元を取り出して王鉄蛋に渡した。

「私はお金を持ってるから、代わりに買ってあげるよ」

「それはダメだ。人それぞれだからな。ふん。もうすぐ帰るから、何かあったら電話してくれ」

従兄夫婦が帰ると、王鉄蛋はすぐに張婷に電話をかけた。

三十分後、張婷はサングラスをかけて李少兵の家にやって来た。

「美人さん、どうしたんだい?疲れてるように見えるじゃないか」再び張婷を見て、王鉄蛋はやはり心が躍った。

「ここ数日、忙しくて頭が痛いのよ。ろくに眠れてないの」

「仕事のことか?」

張婷はうなずいた。「私たちの管轄区域にある警備会社が経営不振で、社長が従業員の給料を持ち逃げし...