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1059話

王鉄蛋は先ほどの石がまだ洞口を塞いでいるのを見て、誰も動かしていないことを確認すると、その石を取り除いた。すると真っ黒な洞口が露わになった。

「怖いなら、今のうちに帰ってもいいぞ」と彼は言った。

「私たち、全然怖くないわ」如水が答えた。

「そうか、じゃあ懐中電灯を渡すよ。俺の後ろについてきてくれ。最初の道はちょっと狭いけど、その先は広くなるからな」そう言うと、王鉄蛋はしゃがみ込み、少し苦労しながら洞窟に這い入った。

如水と如香も続いて中に入った。二人は小柄だったので、それほど苦労はしなかった。

しばらく這い進むと、天井が高くなり、立って歩けるようになった。

「わぁ、すごくスリリング...