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1053話

日が暮れ、一日の疲れを抱えた尼僧たちは早々と休んでいた。

王鉄蛋は一通り見回りをした後、部屋に戻り、パソコンを開いた。今はネットに繋がるようになった。時々遅いこともあるが、それでも世間から隔絶されるよりはましだ。

彼はドアを開けたままにしていた。真智が来るかどうかわからなかったが、朝食の時に彼女に伝えておいたのだ。

果たして間もなく、足音が聞こえ、続いて真智が入ってきた。

「ねえ、来ないかと思ったよ」彼はにこにこと迎えに行った。

「ふん、私が来なかったら、他の誰かの得になるでしょ?」真智は手早くドアに鍵をかけた。「他の人を誘ってないでしょうね?」

「もちろんさ。如花も如雪も勝手に来たりしないよ...